エネルギー超大国、ロシアの「暗い未来」

【JEFF GOODELL 2022/03/12 07:45】

ロシアのウクライナ侵攻の財源は、石油と天然ガスという同国の豊富な天然資源だ。だが「この紛争は、エネルギー超大国としてのロシアの終わりを意味します」と、ある専門家は指摘する。

何十年にもわたり、大手石油会社の最高経営責任者たちはロシアのウラジーミル・プーチン大統領の独裁的な言動や一大帝国を築くという幻想に目をつぶってきた。彼らは国のパイプラインや掘削リグの建設を支援し、プーチン氏が売りさばく石油とガスを次から次へと購入した。化石燃料がもたらしたキャッシュは、プーチン氏の底知れない野心に火をつけた。それは、プーチン氏がウクライナに送り込んだ軍事力を築く手助けとなっただけでなく、オフショア銀行に大金を溜め込むことを可能にした。プーチン氏は、こうした大金によって紛争にともなう経済的低迷を切り抜けることができると信じていたのだ。

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