ハワイ王国のこと – 企業が主導する移民と外国人参政権によって「民主的に」滅んだ国の実例

以下、動画の内容を書き起こしてみました。

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アメリカ大陸の東端に到着した白人は、先住民を殺し尽くしながら、1890年にはアメリカの西の端に到達することになります。
そして次の新しい土地を開拓すべく、今度は太平洋の島々に目を向けていくことになります。
そこで目を付けたのがハワイです。
当時ハワイには、ハワイ王国と言う、国際的にも独立を認められた国がありました。
しかしアメリカは、非常にうまい(狡猾な)ことをやって、ハワイを乗っ取ることに成功します。

まず第一にやらせたことは、アメリカの企業と移民の受け入れです。
これによって、ドール・フード・カンパニーをはじめとしたアメリカ企業が力を持ち、移民によってハワイに住むアメリカ人の数を増やしていくことに成功します。

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次に、力を付けたアメリカ系の移民たちに暴動を起こさせます。
そしてハワイ国王を政治の世界から追放し、憲法を、武力を背景に無理やり変えることに成功します。改正された新憲法には、ハワイ国王は、議会の承認なしには政治に関与できないこと、そしてハワイ人とアジア人には選挙権を与えないという項目が盛り込まれていました。
これによって、人口の3分の1しかいない白人が、全ての実権を握る民主主義国家・ハワイ共和国が建国されることになります。
初代大統領にはもちろん、ドール氏が就くことになります。

その後、アメリカ海兵隊の上陸によるハワイ女王の拉致などを経て、最終的には1898年に、憲法に基づいた民主的な議会の決定によって、アメリカに完全に併合されてしまいます。そして、ハワイの現地人は植民地支配を受けていくということになってしまいました。

なぜこんなひどいことが簡単に行えたか。理由は簡単です。
ハ ワイ王国は周りを海に囲まれた国で、それまで侵略の危険性がほとんどなかったのです。だから、軍隊がなかったのです。ですから、アメリカの移民たちが起こ した暴動もうまく鎮圧できませんでした。さらにアメリカ海兵隊が上陸した時も何の抵抗もできずに、たった150人の海兵隊員によって完全に制圧されてしま いました。つまり、移民を送り込んで参政権を獲得し、武力を背景に白人特権を憲法で認めさせ、その後の議会の多数決で合法的にハワイを乗っ取ることに成功 したわけです。

あれ、今の日本でも、何か似たようなことが起きていませんか?

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ここでのポイントは、島国という共通点に加えて、
– 企業主導で移民(=外国人労働者)の受け入れが行われたこと。
– 移民による国の乗っ取り、というと、中国やイスラムのような非民主的な民族を想像する方が多いと思いますが、「民主主義」を建前に乗っ取りが行われた事例が存在するということ。
です。

(ち なみにハワイについては、日本人移民の話もありますが、当会ではこれを「美談」としてはとらえません。日本人がアメリカ人のように国を乗っ取ることはな かったとしても、今の日系ブラジル人問題のように、たとえ最初はお互いの国の合意のもとでの移民であっても、文化や生活習慣が異なる人々の「共存」は不可 能に近く、将来世代に禍根を残すと考えます。それは、日本人が他国に大量移住した場合も同じです。)

シッキム王国の消滅は20世紀、ハワ イ王国の消滅は19世紀末の出来事であり、「移民による国家乗っ取り」は決して古い手法ではありません。むしろ、武力による直接的な征服が国際法的に困難 な現代のほうが、内部侵略の危険性は高いわけです。ハワイ王国の事例からも、国防を強化することは内部侵略への抑止効果もあり、重要なことです。しかし、 外からの敵に備えた安保関連の政策「だけ」を見て、内部侵略への脆弱さを見ぬまま安倍政権GJ! とひたすら無批判に応援するような人々に、日本の防衛を語る資格はないのではないでしょうか。

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新羅の三国統一はなかった 外国人が見た日本の朝鮮統治

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