殴られ、魚奪われても「漁場手放さない」 中国海警船に襲撃されたベトナム漁師 ~ 海洋進出を企む中国との戦い
【10月22日 AFP】
ベトナムの漁師グエン・バン・ロックさん(43)は、中国海警局の船に襲われた経験が数え切れないほどある。
「昔は怖かった。でも今は、これが普通の生活だ」と語る。
2020年の夏、南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(パラセル諸島、Paracel Islands)付近を航行中のことだった。ロックさんの船は、中国船から何度も体当たりを受けて転覆。海に投げ出された乗組員13人は、必死で魚籠(びく)につかまり、救助を待つほかなかった。ロックさんは繰り返し殴られ、漁獲物や漁具を強奪された。
この数年前にも、漁を終えて港に帰る途中、2隻の中国船に体当たりされ、しばらく追跡された。中国船は重機関銃で武装し、乗組員はおのを手にしていた。
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