歴史的大飢饉「ホロドモール」はなぜ起きたのか 隠蔽されていた歴史
ホロドモールとは、1932年から1933年にかけてウクライナで起きた人為的な大飢饉である。ウクライナでは、ホロドモールは当時のソ連の最高指導者ヨシフ・スターリンによって計画された、ウクライナ人へのジェノサイドだという見方がされている。この悲劇は、なぜ起きてしまったのだろうか。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
2021.02.26
ウクライナは飢饉のときの2年間で、1千万人の国民と家畜たちが死んでいきました。さらに第二次大戦で、民族の4分の1にあたる700万人の兵士が死亡しました。大戦後もソ連の内政によって400万人から1000万人が殺されました。このブログで何度かご紹介させていただいた数多久遠さんが、新著『北方領土秘録』を出版なさいました。さて、この小説のなかで重要な役割を果たしているのが、「ウクライナ」です。黒海の北側に位置するこの国は、かつてはソ連の一部となっていました。そしてソ連の一部となることで何が起き、そしてなぜ彼らは独立の道を選んだのか。
コメントはまだありません