16日、ソウル市裁判所にて日本人女児を強姦したとして起訴されたイ・ムヒョンに判決が下され、一審の判決を覆す無罪が言い渡された。
事件は2000年に日本から観光を目的として訪れた四人連れ家族のうち、11歳と9歳の姉妹がムヒョンに強姦されたというもの。当時、家族はソウル市内のデパートを訪れている最中での犯行だった。ムヒョンはデパートの中で迷っていた姉妹を発見すると、二人の手を引いて非常階段へと連れ出し、そこで刃物で脅しながら姉妹を強姦した。
デパートの従業員が全裸で泣きじゃくる姉妹を発見し、防犯カメラからの映像を元にして逮捕へとつながった。
裁判は「ムヒョンが本当に強姦事件を行ったかどうかについて防犯カメラ以外に証拠がない」として、犯人は別にいると主張する弁護士と、「状況からムヒョン以外に犯人は存在しえない」と主張する検察が真っ向から対立する構図となっていた。
キム・ジュン裁判長は「被告が真の犯人である可能性は極めて高く、他に犯人がいるとは考えられないが、被害者が日本に帰国したため罪を無理に罰する必要もなく、無罪が妥当と考えられる」と述べた。
検察は即日控訴手続きに入った。検察官のウ・ジュンイ氏は「まるで被害者が海外の人物だったら犯罪をしてもいいかのような言い草。被害者に失礼」と述べて判決に疑問を呈した。
判決に対しては国内からも異論が相次いでいる。インターネット上では「被害者が国にいなかったら無罪にすると言っているようにしか聞こえん」「外人相手なら犯罪し放題じゃん」などの意見が多数見られる。一方で「被害者が日本人だから無罪にしたんだろ」と、判決が民族差別意識の下で行われたものだと主張するユーザも少なからずいるようだ。
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